自分の声を知る。
声磨きを始めて最初に教えていただいたこと。
それは、自分の声を知ることでした。
といっても、声を知る視点はさまざま
まずは「自分が出せる声の最大値/最小値」を知る機会をいただけました。
自分が出せる一番大きな声を意識したこと、意外とありません。
これは「叫ぶ」とは違い
相手が前にいて、その人に届けるための「前に出る」声であることが大事。
前に出る声は、腹筋を使って吐いた息に声を乗せないと出てきません。
部屋の一番後ろに立って、対角に立った先生に向かって
自分の名前をゆっくり大きな声で言い、息を吐き切るまで伸ばします。
普段腹筋を使わない私はお腹も痛く汗も出るほどでした。
受講生さんが一人ずつ一生懸命前に声を出しながら自分の名前を発声していると
自然と拍手がわいてきます。
大人になってから、名前を言うだけで拍手をもらえることなんて滅多にありません!
自分の順番が回ってくるまでは、それはそれは緊張しましたが
大きな声を出した後は、スッキリ気分がよくなったうえ
名前を言うだけでこんなに拍手をもらえちゃって
なんだか得した気分になりました。
そして、
「意外とわたし、声出るんだ!」
と気づくことができたのです。
ちなみに
小さい声は疲れなさそうで簡単だと思うかもしれませんが
小さい声≠ひそひそ声
です。
声の乗ってない、息だけのひそひそ声は「小さい声」ではありません。
(これは先生から教えていただいて目からウロコだったことのひとつ)
小さい声でも相手に届かなければ意味がないので
近い距離にいる相手にちゃんと届く「声」の最小値を把握しておくことが大事です。
こうして
自分自身の声の振り幅を把握しておくことにより
その時その時に応じた適切な声量を
コントロールすることができるようになるということを学びました。
声磨きは、まず自分の声と向き合うことから。
一歩ずつステップアップですね。